フランス語の名言解説_第1回

こちらは2020年12月にレ・ザトリエのメールマガジンを登録されている皆様に送信したものを編集したものです。

今日の内容は、フランス語名言に関するゆるめのミニレッスンです。

皆様、パピヨット(une papillote) ってご存知でしょうか。

この時期フランスのスーパーの入り口に、これでもか!というくらい積まれているボンボンです。

キャンディーのように1粒ずつ包装紙に包まれていて、だいたい20とか30粒ぐらい一袋に入っていると思います。

chocolat (チョコレート)か、もしくは、pâtes de fruits (果汁をペクチンで固めたグミみたいなの)が包まれています。

我が家も12月になると papillote 解禁となり買い物に行くついでに買ってくるのですが、Révillon というメーカーのは、内装紙に名言が載っています。

チョコをもぐもぐと食べ、ふーんへーぇほーぉ、と言いながらこの名言を読むのが毎年恒例です。

あ、ダイエット中じゃない年だけですが。

pâtes de fruits も好きですが、これは、砂糖菓子屋さん une confiserie や、ケーキ屋さん une pâtisserie で買うほうがオススメです。

どーーん!!ジュース!!という感じがまるで違います。

田舎のばーちゃんとかも上手ですね。

おっと、早速それました。

それでは、その包み紙にかかれている名言から仏語文をピックアップしてみたいと思います。

だいたいは、ことわざ、格言(un proverbe) か、本等からの引用( une citation)です。

皆様もどんな意味か、どんなふっかーい意味があるのか、考えてみてくださいね。

訳は棚瀬バージョンです。お気になさらず。

” Le bonheur est une chose qui se multiplie quand il se divise.”

Proverbe brésilien

各単語の基本的な意味 :

Le bonheur….幸福、喜び、幸せ

une chose….物、こと、事柄

se multiplier….増える、繁殖する

quand …する時

se diviser…分かれる、分割される

ポイントは、quand はここでは「いつ」ではなく「…する時」「…すると」と考えるところでしょうか。

幸せとは分かれると増えるものである

といった感じ?

ブラジルの諺とありますが、ブラジルの有名な作家、パウロ・コエーリョの作品の中に出てくる言葉だそうです。

私は、パウロ・コエーリョの小説は1つしか知りません!

「アルケミスト – 夢を旅した少年」という本です。

好きな本で若かりし頃よく読んだのですが、作者名をすっかり忘れてました。

あと、「ベロニカは死ぬことにした」という作品も有名だと思います。

こちらは私はまったく未読でございます。

ではもういっちょ行きましょう!

” Le bonheur, c’est de continuer à désirer ce qu’on possède.”

Nietzsche

また bonheur! 連続 bonheur! 名言の基本デスネ!

各単語の基本的な意味 :

continuer à …を続ける

désirer …を望む

posséder……を持っている

ce que..~するものを を意味するので、 ce qu’on possède で持っているものを、です。

幸せ、それは今手元にあるものを望み続けることである

ってな感じでよろしーでしょうか、ニーチェ先生!(ぜんぜん違ってたらごめんニーチェ先生)

はい、哲学者ニーチェの名言のようです。

今ある体力気力を大切に、今年もあと数週間、がんばります!

では皆様、(好評だったら)またお会いしましょう。